【原子力】 わたしの頭の中の原発
<原発に関わる人的資源>

東京電力は、一般の企業とは違って、ほとんど官営企業のようなもので、事実上独占企業です。
しかも、扱っているのは電力。ライフラインで、電力の自由化のない日本では、郵便や通信より更に独占的な立場にあります。

企業努力や企業競争を勝ち抜いて商品を売り、商品価値や企業レベルを上げていく一般の企業とは違って、競争もありませんし、また、日本の中心の電力を担っているという特性上、地方の電力会社よりも、政府の人間や官僚とのダイレクトで密接な結びつきもあり、また、そういった人々の個人的な利権を担っている側面もあり、あらゆる角度から見ても強靱に守られている立場の企業です。

そのような企業、というか利己的な営利組織に、クリエイティヴな人や、世の中を良くしよう、良いサービスを提供しよう、という人は集まりません。高収入で安定した職場ですし、ある一部の人間しか入れない、高学歴の人間の一部しか入れない、ある種エリートのみが入社出来る会社ですから、集まるのは、プライドが高く、謙虚さや庶民感覚から遠く、ともあれ自分の利益や収入のことを一意に考える人達です。

そういう人達で形作られた組織の中で、高い能力、という言葉が指す意味は、クリエイティヴ的能力や、生産性向上能力などではなく、組織の中での、自分の利益に反する危機を回避する能力と、責任を回避する能力です。

物事においてなんらかのプラス、付加価値を生み出したり、現状をさらに上のレベルへと変える為にはリスクが伴います。そういうリスクは避け、いかに自分がリスクを負わずに現状をそつなく過ごすか、そういう事だけ考える人達の環境です。


<原子力発電というメソッド>

原子力発電というのは、日本が導入を考えていた当初から、既にもう人類には収拾出来ないリスキーな発電方法でした。何か起こったらどうなるのか、ということについて無責任な事柄というのは、様々なジャンルに星の数ほどありますが、ただ、放射性物質を扱うというそれは、トラブルが、その場所で、その時間だけでということでは済まない、地球規模、人類の時間の尺度以上の、完全に割の合わないツケを払わされるリスクのある唯一のフィールドですので、僕は昔から全否定でした。

他の発電方法としては、現実的に、現行としては火力があります。勿論その他風力地熱いろいろあると思いますけど。その、一番マスである、火力の発電の原料である石油は、もう何十年も、あと何十年で枯渇と言われていますが、掘削能力や調査能力が年々上がっている為、そのままです。現在も、何十年、という同じフレーズが続いています。つまり、枯渇するという前提は、あまり現実的ではありません。また、その排出ガス、CO2の問題を引き合いに出し。変えるべきとよく言われていますが、地球温暖化は、人類にとっては多少そうなのかもしれませんが、有史、地球的には今は寒冷期ですし、火力発電によるCO2等よりも、見直さないといけない事は他にあるでしょう。それは、エネルギー問題というよりは、目先と自分の事しか考えていない、結局利権の問題になると思いますけど。

また、仮に温暖化で極の氷が溶けて水位が上がったり、異常気温になったとしても、放射性物質が人類に与える被害と比べたら、比較の対象にもなりません。(異常気温が軽いという意味ではなく、放射性物質の凄まじさ)

原子力発電は、一度稼働し始めると、毒素を何十年何百年も吐き出し続けますので、施設を使い終わった(老朽化)後の事を考えると大変です。しかも、その、後の事を制御する技術は現在まだありません。そして、その、何百年分の後処理コスト、はコストに入れていません。発電所自体の耐用年数は、もの凄く過酷で過激なエネルギーを使う発電ですので短いです。福島でももともと10年だったのではないでしょうか(実使用はむりやり使っていて40年)。施設内の全てから放射線物質を揮発し続けますので、極論、根本的なメンテナンスは出来ません。有名になりましたが、使用済みの燃料棒も、無害になるまで300年位かかるのですが、300年の間耐える廃棄容器というのも現実的に検証出来ませんし、どこに保管しておいたらいいのかも答えが出ていません。いまはとりあえずガラスで固めて、埋めてたり、海の底に穴を掘って、とりあえず置いている状態です。

それなのに何故原子力なのか?

単に、群を抜いて儲かるからです。

それも、国民みんなが儲かる訳ではなくて、いまテレビに出ていろいろ報告している人達や事故を起こした当事者たち(政治家も含めて)、それを放送するマスコミ達、それを解説する大学教授の人達や専門家、彼らだけが儲かるのであって、一方そのリスクや計算に入れられていない事故のコスト、計算に入れられていない事後処理のコストは、国民全員と、何代にもわたる子孫達が支払う事になっています。

原子力が何故儲かるかというと単純で、例えば飲食店的な言い方をすると、ひとつには、原価率が低いからです。

ところで、原子力が何故そんなにパワフルかという事をご存じない方もいるかもしれませんので、そこにまず少し触れますと、(ちょっと間違った変な喩えですが)例えば小さな木片がひとつあります。そのままだと特に何もなくちょこんとそこにいる、単なるおとなしい物質ですね。でも、いったんそこに火をつけたらどうでしょう。熱く燃え上がり、周りのものを焦がしながらすごいエネルギーを放ちます。物質が持つ潜在能力は、実はほとんど発揮されていない状態で、通常一番静かな状態でその場に佇んでいるのが通常なんです。そういう、物質の構成要素(原子)の持つ潜在能力を、更に、自然界に存在しない程までどんどん濃縮していくと、たとえ1cm×1cmのちっぽけな欠片でも、大変なエネルギーになるんです。とても乱暴な説明ですが、そういう物質が放射性物質で、それは何もしなくても延々と発熱し揮発し、何十年も厳重に冷却管理をしておかないと大暴走して臨界するような…要は現在の福島です。

さらに余談ですけれど、そういった放射性物質に耐性を持っている有機物(原始的な生き物)は沢山いますし、それが蔓延しても、地球の生き物的には、新たなものに取って代わるだけで、特にどうという事もないんです。ただ、僕ら人類は、食物連鎖の頂点に位置する為、特別に放射性物質に弱く(上位捕食者にどんどん濃縮されていくからです)、文字通り死活問題となります。これまでの全ての事もそうですが、地球の為、でなくて、単に僕らだけの為の、自滅行為の後の自演行為という状態です。とりわけ原発のようにごく一部の人達の利益の為だけにこれ程のリスクを負うというのは、多分過去に比類ないものです。

話がそれました。

電力会社の原価率の話ですが、確か電力の価格は、一般企業の様に、総合的な原価から算出されているのではなく、『設備投資にかかったコストから一定のパーセントを利益として電気料金に設定出来る』というルールではなかったかと思います。つまり、建設に金がかかればかかる程、儲かる訳です。しかも延々とそのままで。

原子力発電所にかかる建設費は、他と比べてダントツです。そして危険や事後コストについては無視、基本サービスの向上や健全性などとは無縁の独占状態。

自分の今の利益だけを追求する人にとっては、原子力はウハウハなんですね。


<マスメディア>

マスコミといっても、単なる営利企業です。本来そうではないはずのNHKも、原子力発電に利権を持っている団体や個人を沢山抱えています。つまり、伝える側は、皆事故を起こした当事者側の人達という事です。テレビは、プライドのない人達の集まりになっています。当然です。自分の給料こそがたいせつ、自分の社会的立場や生活こそがたいせつという人達ですから結果的に。だから、その情報を鵜呑みにする程愚かな日本人にはならないでください。真実は、自分自身で努力して調査した人だけが得られるというのが現状です。



いろんな事を書きましたが、この期にいろんな膿を出して、リーダーとしての資格のない一部の人達が不当に莫大な利益を得ながら日本を削り取っているという一部の現状がきっちりと精算・淘汰され、あるべき姿に適切に改善されなければいけません。
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2011/04/07 | 気になる・・ | コメント:0 | トラックバック:0____
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