【映画】 わたし出すわ
わたし出すわ


森田芳光さん、才能あるなあと改めて思いました。

とっても森田さんらしい作品。

端正な映像と音の表現で、必要最低限な脚本。
お金の話なので、見ていて下衆な感じにならないように、シンプルさと、ゆったりした時間の使い方とに気を配った部分もあるんだと思います。

この映画は、いくつかのモデルというか、お金に対する人のアプローチを何個か提示していて、全て一応のタッチダウンはさせていますが、細かな結論的メッセージまでは描いていないです。いろんな部分に余白を残しているという感じです。

お金という題材をトリガーにして、それと対峙する人というものと、そこから導き出される、人というもののあり方や生き方というもの。

そういうものについて、見た人がそれぞれに考えてみてください。

という映画。芸術や表現、ストーリーや展開の深度に傾倒するのでなく、とにかく上記のようなことをシンプルに分かりやすく人に投げかける為の最短距離を考えて作られていて、(たぶん実際)ほとんどの人がこの映画の求めてることを、まっすぐ感じたり考えたりするはず。映画自体を面白いと思おうがそうでなかろうが。

その、伝えたいことを伝わるように確実に映像と脚本で表現出来る、そのすごさを、森田さんに改めて感じました。

展開の枝葉の部分が、すこし典型的というか、古くさいというか、安い様に感じられたところもありますが、それは些細なことのように思いました。

ふむ、と。すとん、とした気持ちになった映画でした。2009年秋に劇場で公開された映画。

→ 公式サイト

以下1点だけ気になったことについて(ねたばれあり)
黒谷友香とホストの接点だけが分からなかった。

ネットで検索してみたけど、一般人のレビューのひとつに、

ホストが以前から気になっていて、たまたま見かけたので、暴行目的で後をつけたという設定というのを雑誌で見た、

的なことを書いていたけど、ホントかいな。

いずれにしてもその部分だけは ? だった。
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2011/01/19 | お気に入り…こと ____
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