ATOK Pad for iPhone
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iPhoneの日本語変換は、半端なくしょぼいです。はっきりといいますけれど。

第1章
iPhone知らん!iPhoneの日本語変換とか知らん!という方のための説明

日本のケータイの様々な機種の日本語変換は、絵文字から予測変換、辞書機能から、そのきめ細かさは歴史と伝統が育んだ、ものすごい高機能なので、当然というか、世界端末であるiPhoneのそれは、所詮、といっては失礼ですが、歴史もなく(たぶん)開発の人数も少なく、仕方ないとはいえ、泣きそうになる位しょぼいんです。

画面に直接タッチするタイプの携帯端末は、物理的なボタンがあるふつうのケータイのように、例えば5回同じキーを連打して“お”を出すという様な操作が出来ません。出来ませんというか、ボタンを一度押すたび、画面から確実に指を浮かせないと、次の入力を認識出来ません。必然的に、独自の入力方法が求められます。

Appleが考えたのはフリック入力、という方法で

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ご覧の通りの、テンキーで行(あ、か、さ、という、行)を選びつつ上下左右にフリック(スライド)させて言葉を選ぶやりかたです。このやり方は、一見格好良さそうですが、人間工学的でないというか、ちょっと不自然な部分があります。1点は、ボタン連打に比べて、上下左右という大きな動きを強いる、という点、もう1点は「中心を選べば、あ、か、さ、た、な…」これはいいんですけど、左が「い、き、ひ、ち、に…」、上が「う、く、す…」、右が「え、け、せ…」と、直感でなく、記憶を強いるという点です。例えば、スピーディーに打っていて、「め」は?と一瞬詰まった時、「ま、行で、どこだ?ま、み、む、め、だから左、上、右、違う、ま、は真ん中だから、み、む、め、で左、右、上、上か」という風になるということです。分かりますでしょうか。絵として浮かんで来ない、ということです。完全に記憶を経ていないと分からない、裏返されたトランプみたいなインターフェースです。

また、なんといっても酷いのがその予測変換で、制作スタッフが予め設定した少ないワードがちらりと陳列されるだけで(有名人やスポットなど)、漢字の候補は異常に少なく、文節の場所もおかしく、一番ダメなのは、学習エンジンが皆無なのか、よく使うワードが上位に候補として上がって来るなどの効果が得られず、ほとんどずっと初期状態の変換候補の順序だという点です。また、予測候補の表示は小さく、タッチしにくさも特筆です。

経験も歴史もあまりない、Appleの少数のスマートフォンの日本語変換に関する日本人技術者に多くを期待するのは無理がありますし、ましてや日本のためだけにAppleがあれこれと、しかも日本語変換という、世界でも特別に複雑で、求められる要望も超高度な分野に、満足行く結果を示せるとは思えません。餅は餅屋、です。

第2章
ATOKがiPhoneに

一方日本のケータイに目を向ければ、各社レベルの高い日本語変換を提供していて、何のストレスもありません。
iPhone特有の、レべルの低い悩みという訳です。

でも、ついに、日本の会社が、愛の手を差し伸べてくれました。
しかも、その筋では名実ナンバーワンの会社が。

ATOKの説明:
超昔から、Windows,Mac問わず、また様々なケータイ機種の日本語システムの雄として、ずっと継続・発展してきたソフト。WindowsがWordというワープロソフトで、その性能でなく政治的に世界中のワープロソフトを駆逐する前まで、日本ではダントツに優れたワープロソフトとして君臨していた“一太郎”というソフトの、日本語変換部分を独立させて商品化したもの。

第3章
iPhoneの障壁によるATOKの機能制限

ただ、例えばPCは、もともと入っているMicrosoftのIME(日本語変換システム)がイヤなら、他の会社が出しているIME(そのATOKやgoogle日本語変換など)に変更すれば、PC内の全てのソフトの変換機能をそれにすることが出来ますが、iPhoneは、もともと付属している、AppleのIMEしかダメのようです。

なので、ATOKは、抜け道的にというか、今回は「文章を作成するメモ帳アプリ」という形で提供されています。

アプリで文章を作り、最後に、メール、SMS、Twitterなど用途を選ぶと、文章をコピペして各ソフトが、作った文章を本文に配置した状態で自動起動する、みたいな感じです。

ATOKを導入する際、それまえでiPhoneでユーザー辞書に登録していた内容を読み込むことも出来ません。それも、iPhoneの側の仕様、問題です。


第4章
ATOKの良い点

1番目は、予測変換。上記iPhoneのようなことはなく、ケータイ並にフレキシブルに機能してくれることです。

2番目は、上記iPhoneのフリック入力の問題点を解消しようとしている、リボルバータッチ入力です。

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上半分に扇状にあいうえお(画像はがぎぐげごですけど)を配置することで、フリックする距離を縮めて、かつ配列(行)をイメージし易くした、ということだと思います。

実際に、例えば“れ”てどこか?とか思った時に、らりるれ、4つめだから1時~2時らへんか、みたいに、全て9時の位置から時計回りに始まって、5文字が半円で終わるということで、とってもイメージ的に楽です。

また、例えば、あ、を2回押すと、iPhoneでは強制的に、い、になってしまうのですが、あ、あ、となる様に設定したり、両手打ち用のモードなど、その人の嗜好やクセによってある程度細かな選択肢があります。

他にも、半角かな入力や記号入力、文節一括削除や一文一括削除、カーソルの上下左右移動など、細かなことについても配慮があります。

それなりに日本用に作ったアメリカ製と、徹底的にそのことだけを考えて作った日本製。

そういう感じです。ほんとに。

第5章
ATOKの悪い点

このアプリの、まだ良くないと思う点について書きます。

1「自分なりの変換を予測入力に反映できない」

例えば、3回目、と僕が書きたいとした時に、さんかいめ、で変換すると、三回目、となります。なので、さんかいめ、の、さん、のところにカーソルを持っていって、3,に変換して、次に、かいめ、のところにカーソルを持っていって、回目、と変換することで、次から、さんかいめ、は、3回目、と予測変換で一発変換させる、という様なことがふつうは出来ますが、なぜかATOKは出来ません。

さんかいめ、といっきに入力すると、いつまでも、三回目、です。変換を細切れに調整することが出来ないようです。

これはiPhoneの変換機能ですら出来るので、出来ないというハズはないんですが。。出来るのかな?←

2「顔文字メニューに、自分の好きな顔文字を登録できない。」( ゚ᆸ゚ )

これは不便。これもiPhoneの機能でも出来る部分。
仕方ないので、現状、全て、かお、というワードで、顔文字を登録して、変換してますヽ(´Д`ヽ)

3「リボルバーの変換範囲が狭く、判定がしょっぱいので、誤入力する。」
早くフリック入力出来るようにするための副作用というよりも、もう少し微調整が必要な部分と思います。
斜めと縦の入力が、よく間違います。

本当は、良く入力する言葉(例えば、あいうえお、では、この人は、あ、が60%、そして、い、が20%、う、が…みたいに)頻度を認識して、表示面積に反映したり、反映しなくても、センサーとしての反応を変えたりしたら、クールだと思うんですけど。でもそんなオーバーでなくても、もう少し詰めて欲しいと思います。

4「詳細な機能への飛び方のインターフェースがわかりにくい」

いろんな記号やiPhoneの日本語変換にはない半角かな、また、いろんな漢字。そういった様々な文字にたどり着く為のボタンや、また細かな操作をワンボタンで行うためのボタン。

相当高機能なんですけど、その配列や、インターフェース(メニュー順序)が直感的ではないので、どこに何があるか迷子になります。特にコントロールボタンの存在の仕方。

という感じです。

終章

日本のケータイを使いこなしてきた人で、iPhoneの日本語変換を素敵と思っている人はAppleマニアなどでない限り、少ないハズ。

iPhoneのアキレス腱、というか、日本人に優しくない多くの部分(カメラの性能悪いとか)ーの、ようやく一つのでっかい要素に、メスを入れてもらったような気分です。

iPhoneは、問答無用にすごい端末ですが、日本のケータイの半端なさも、iPhoneを買って改めて理解できました。

このiPhone用のATOK販売開始は、iPhone使いにとって、日本製品の高度さを享受できる、というか、日本語の複雑さを実感出来る、というか、とても大切なできごととだ思います。どうでしょう。言い過ぎ?

→ ATOK Pad for iPhone
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2010/09/22 | お気に入り…こと | コメント:0 | トラックバック:0____
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