【心に響いた言葉】 北野武 from ツーアート(書籍)
 日本って国は古いものを大事にしない。古いモノを風化するまでほうっておくんだよね。それから「ありがたいもの」として再認識するっていう、おかしなところがあるよな。
 よく、奈良とか京都のお寺が残っててよかった、とか言うじゃん。でも実は、あれは本当の姿でもなんでもないんだよね。だって、金閣寺なんか当時の本当の色じゃないんだから。線香とロウソクですすけた建造物を「いいねー」って言ってるだけなんだよ(※注1)。
 たとえば百済観音も、修復したり、漆塗り直したりすると、あまりにも強烈すぎて、熱海の秘宝館みたいに情けないものになってしまうはずなんだ。でもいまの百済観音は、ただすすけちゃって、薄汚れてて、ボロボロになってるからこそ、「いいねー」ってことになってる。
 古いものは、ある程度の時代が過ぎて、ダメにならないと価値が上がらない。そんな妙な感覚が日本にはあるね。


※1987年に金箔が張替えられたことについてはご存知なかったのかもしれない
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2008/12/13 | 心に響いた言葉 | コメント:0 | トラックバック:0____
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